日本でただ一人、ナメクジの脳を専門に研究する「ナメクジ博士」こと、福岡女子大教授の松尾亮太さん(48)=分子神経生物学=が5月、「考えるナメクジ」(さくら舎)を出版した。「何の役に立つのか」と問われたこともある松尾さん。研究を進める中でナメクジの賢さに驚き、とりこになっていく様子をつづった。
松尾さんは2001年、助手として着任した東京大学の研究室で実験用生物として飼育されていたナメクジと出会った。
拡大する福岡女子大学の松尾亮太教授=2020年6月2日午後2時38分、福岡市東区、宮田富士男撮影
ナメクジは軟体動物の一種でカタツムリと同じ「柄眼目(へいがんもく)」に属する。乾燥に弱く光を嫌い、主に嗅覚(きゅうかく)で外界の様子をとらえる。
記事後半では、松尾教授がナメクジの学習能力の高さを感じた実験を動画で伝えます
本では、ナメクジが悩むしぐさ…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル